ポール・サイモン“Anji”

  昔からS&Gは好きだったが、自分の記憶には、アンジーというと、ローリングストーンズの“悲しみのアンジー(Angie)”しかなかった。(当時二十歳の学生にこの曲は鮮烈だった。)
 だから、インストならポール・サイモンのアンジーといわれてもぴんとこなかった。しかし、この頃にポール・サイモンの“Anji”を聞いているはずである。というのは、頭はすっかり忘れていたが、指が覚えていたフレーズがある。 学生時代、たぶんこの曲からイメージを受けて、ブルースっぽくAmを押さえて人差指でハンマリングを繰り返した後、小指でチョーキングするような曲を勝手に作って弾いていた。ただ、S&Gはあの歌声とアコースティックギターがセットで、歌のないインスト曲は記憶の外に出てしまっていたのだろう。

 今から、何年前になるかなあ。S&G好き・ギター好きなら、IさんというS&Gをやる人がいるから一度きてみないかと誘われて八戸市内のある小さな飲み屋さんに出かけた。誘った本人は来られなくなったが、店の奥でギターを弾きながらS&Gをやっている二人がいた。二人は高校時代の後輩にあたり、Iさんは、以前の勤務地の関係で顔見知りの人物だった。彼らはさりげなく楽譜も見ずに、次々とS&Gの曲を歌い演奏し、しかもそのそれぞれの曲の完成度の高さに驚かされた。
 その彼らとギターの話をしたりしているときに、そういえばこんな曲があったようなと弾いてみたら、Iさんは即座に、その曲の元になった曲はたぶん“Anji”じゃないのかなと、その場で弾いて聞かせてくれた。見事な“Anji”だった。実は、そのIさんというのは、S&G好きの世界では名の知られた『イッシー&バッシー』さんである。彼はサムピックを付けてこの曲を弾いた。

画像 “Anji”には、この曲にこだわっている人がたくさんいて、いろいろなホームページがあり、参考にさせてもらった。そして、なんと、自分の実家の本棚の奥に眠っていたS&Gの楽譜集の中に、この“Anji”が載っていた。おそらく当時の自分にはS&Gの歌にばかり目が向いていて、このギターインストは曲も分からない状態で読み飛ばしていたのだろう。
 YouTubeのおかげでいろいろな人の弾き方を見ることができ、ずいぶん参考になった。おそらく楽譜だけでは、また当時と同じになっていたかも知れない。『アンジー1曲マスター』というDVDも購入したが、この演奏は丁寧できれいだが指使いや演奏法が他と少し違っている。

 慣れていないとこの曲は最初の部分からやっかいだが、その最初のフレーズが覚えられれば、もうこの曲の3分の1から半分近くまでは大丈夫といってもいいくらいだ。

 今は、いろんな人の演奏がYouTubeで見られるが、ポールサイモンがまるで彼のコピーのような兄弟と演奏している映像では、ポールはサムピックとフィンガーピック(人差し指だけ)を付けて演奏している。この映像は、途中からのものは知っていたが、最初にアート・ガーファンクルがいて、ポール自身が説明しているこのバージョンは知らなかった。
 この曲を作った本人のDavy Grahamの演奏。石川鷹彦氏の映像が削除されていたのは残念!

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