アンクロンの修理とチューニング

 妻は勤務先の子どもたちにインドネシアの民族楽器アンクロン(アンクルン)を教えている。

 アンクロン自体は以前から知ってはいたが、この子どもたちの実際の演奏を直接聴いたのは、今年の6月、吉川忠英さんがきてミニコンサートを開いてくれたときだ。
 子どもたちはお礼の意味で、一人で1音ずつのアンクロンをもち、“♪ふるさと”を演奏することになっていた。
 忠英さんは、子どもたちの音を聴いて、最初からギターで一緒に演奏した。そして忠英さんはこれがいたく気に入って一緒に3回ほど歌いながら演奏を繰り返した。

 そのアンクロンだが、竹製なので、割れるといい音がしなくなる。
 妻が、割れたアンクロンを持ち帰ってきて修理してくれという。

 クランプで締め付けながら接着剤を流し込んで固定したが、中はしっかり閉じていても外側には割れが見える所もあり、竹を薄く削ったものを割れが開いた箇所に詰めて接着剤で固定した。

 削った竹を埋め込んでいない箇所は割れの線が見えるものの、クランプを外して音を聴いてみると、修理前のガタガタという鈍い音ではなく、カランカランといい音がするのでよしとした。

 また、今度の曲にはC♯の音が必要で、今あるアンクロンにはこの音がないので、以前のように音の調整をしてほしいと頼まれた。

 以前も、ある高さの音を出すアンクロンがないといって、持ち帰ったことがあったが、そのときは、その高さのアンクロンだけでなく、他のアンクロンも音の高さが狂っていて、かなり調整した覚えがある。

 アンクロンは、一つの音が2本の竹のセットでできている。
 小さい竹と大きな竹はちょうど1オクターブ違いの同じ音で、このユニットをカタカタと揺らすことで、1オクターブ違いの高さの音が同時に出るようになっている。
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 Cと指定されたアンクロンを3つ持ち帰ってきたが、チューナー(ギター用に購入したチューナーでも音の高さを見ることができる)で確認してみると、どれも大小の竹で音が違っていたり、中にはC♯より高い音の出るものまであった。
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 アンクロンは、下の写真のように竹の頭(黄色いところ)を削ると音が高くなり、脇(赤いところ)を削ると音が低くなる。
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 ただし、小さい竹の方は音が高くてチューナーも反応がいいが、大きい竹の方は、チューナーの反応が悪く、チューナーとの距離や揺らし方をいろいろ変えて見なければならず、ちょっとコツがいる。

  以前、けっこうな数のアンクロンを調整するため電動ドリルにヤスリをつけて削ったときは野外で作業したが、夜でもあり数も少ないので、これを小刀で少しずつ削って音の調整をした。

 作業は、それほど時間をかけずに調整できたが、同じC表示のアンクロンでこれほど音が狂っているなら、持ち帰っていないかなりの数のアンクロンは大丈夫なのかと心配になっている。

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